マニラの社会的問題の1つと言えば、交通渋滞ですね。
旅行でマニラへ来たことがある人や在住者の方であれば、一度はマニラの渋滞にストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。
特に、朝の通勤・通学時間と夕方の帰宅時間の交通量はとても多く、車で30分程度の距離が2時間かかるなんてこともあります。
そんな問題に対して、政府は何もしていないのかと言えば、一応対策はしてまして、その1つが「カラーコーディング」というものです。
今回はこのフィリピン独自の交通規則について紹介します。
カラーコーディングとは?
カラーコーディングとはマニラ首都圏開発局”MMDA”(Metropolitan Manila Development Authority)が定めた渋滞緩和のための交通ルールで、現地の人はよく「コーディング」と呼んでいます。
下の表のルールに従い、曜日と車のナンバープレートの末尾の数字によっては、車に乗ることができません。
曜日 | ナンバープレートの末尾の番号 |
月曜日 | 1 or 2 |
火曜日 | 3 or 4 |
水曜日 | 5 or 6 |
木曜日 | 7 or 8 |
金曜日 | 9 or 0 |
例えば、自分が持っている車のナンバープレートの末尾が「4」であれば、火曜日は車に乗れないということになります。
しかし、1日中乗れないというわけではなく、朝の7時〜夜7時まで乗れない決まりになっております。
土曜日、日曜日、祝日はコーディングはなく、自由に車を利用することができます。
カラーコーディング適用範囲は?
基本的にはメトロ・マニラ全域です。
ただし、パラニャーケ市やマリキーナ市など一部の地域は適用外となっております。
また、Window time(ウィンドウタイム)といって、10〜15時はカラーコーディングの規制が免除される地域もあります。
しかし、かなり複雑なシステムなので、現地のフィリピン人はコーディングの適用日には車を使わないのか、車で朝7時前に出勤し、夜7時以降に帰宅するのが一般的です。
お金がある人であれば、コーディング対策として2台車を持つ人もいるようです。
万一、違反してしまった場合は?
違反をした場合、当然罰金が課せられます。
違反金は、初回が「1,500ペソ」で、 2回目は「2,750ペソ」、3回目は「4,000ペソ」と少しずつ金額が上がっていきます。
罰金を支払う際の日時や金額、場所などは警察の方の指示に従ってください。
最後に
今回はフィリピン独自の交通規則「カラーコーディング」について紹介しました。
知らなかったでは済まされないので、フィリピン在住予定、あるいは現在お住いの方で、車を利用する予定の方はしっかりと頭に入れておきましょう。
ちなみに、フィリピンのドライバーはかなり運転が荒く、交通ルールを無視する人も多いので、かなり危ないです。
できればGrabを使うなり、バスや電車などを利用した方が安全だと思います。