海外に行くと日本との文化や習慣の違いに驚くこともあるでしょう。
もちろんフィリピンも例外ではありません。
そこで、今回はフィリピン在住の私が日本とは違うフィリピンの文化や習慣を紹介します。
これからフィリピンへ旅行予定の方は事前にチェックしておきましょう。
フィリピンの文化・習慣:生活編
1. トイレットペーパーは流せない
トイレットペーパーは溶けないため基本的に流せません。
そのため、トイレのそばにあるゴミ箱を利用することになります。間違って、流してしまうと詰まる恐れがあるので、流さないようにしましょう。
ホテルのトイレの場合、ハンディウォシュレットが付いている場合が多いのですが、モールや公共のトイレの場合、もちろんハンディウォシュレットはありませんし、ティッシュがないこともありますので注意しましょう。
2. シャワーは水シャワー
フィリピン人はシャワーを浴びる時、暖かいお湯を使いません。
そもそもヒーターが付いていない家庭が多く、基本的に冷たい水シャワーで体を洗います。
「冷たくないの?」と聞いたことがありますが、子供の頃から水シャワーで育ったので、慣れている人が多いようです。
尚、日本のようにバスタブがないので、お風呂に浸かるという習慣はありません。
3. 買い物は大量買いが基本
日本の主婦の方は毎日スーパーへ買い物へ行く人が多いと思いますが、フィリピン人は1週間に1度が基本です。
ですから、1度の買い物で1週間分をまとめ買いします。
休日にスーパーへ行くと、写真のようにたくさんの食料品や日用品をカートに入れて押している光景を目にします。
その結果、レジで10分程度待たなければならないこともよくあります。
4. 男性でも晴れの日に傘をさす
フィリピンでは日光が強いので、男性でも普通に傘をさして歩きます。
日傘はあまりないので、普通の雨傘を日傘の代わりに使う人がほとんどです。
5. 髪がびちょびちょ
朝、街を歩いていると髪が濡れた女性を見ることがあるかもしれません。
実はフィリピン人女性は朝にシャワーを浴びますが、そのまま乾かさず通勤・通学します。
そのため、電車の中、道路、バスの中、色々なところで髪の濡れた女性を見ることになります。
現地の人が曰く「ちゃんとシャワー浴びたよ」とアピールするために乾かさない人も中にはいるそうですが真相は不明です。
6. モールやバスの中が寒すぎる
フィリピンは1年中、暑いですが、一方でモールやバスの中は激寒です。
フィリピンを旅行する方は、何か羽織るものを持って行ったほうがいいでしょう。
また、12月〜2月ごろはフィリピンでも朝晩は冷えるので、海で泳ぐには少し寒いかもしれません。
7. 信号が少ない
フィリピンでは日本のように信号が多くありません。
ですから、時には車が行き交う道路をタイミングを見計らって渡らなければならないこともあります。
慣れていないと危険なので、もし渡らないといけないような状況の場合は、他のフィリピン人が渡るタイミングで一緒に渡ると良いでしょう。
8. 家にお客さんが訪問してきたら靴を脱がずに上がってもらう
日本では家に入る時に、靴を脱ぐ習慣がありますが、フィリピンでは家庭によります。
靴を履いたままの家庭、靴を脱ぐ家庭、1階では靴を履いたままで2階に上がる時は靴を脱ぐ家庭など様々です。
ですが、お客さんが家に訪問してきた時は靴を脱がずに上がってもらうのが一般的だそうです。
フィリピン文化・習慣:食事編
1. 食事後のトレイやゴミは片付けなくてOK
ファストフードやフードコートで食事した後、トレイやゴミは片付けずけません。
基本的にはお店のスタッフが片付けるので、食べた後はそのまま店を出ます。
フィリピンだけでなく、近隣諸国も同じような習慣で食事後に片付けない国が多いですが、日本人の方は真似せずきちんと片付けましょう。
2. 食べきれない場合テイクアウトができる
日本では衛生面の問題で、持ち帰りができる店はファストフードや回転寿司屋が多いですが、フィリピンではどこのレストランでも基本的に持ち帰ることができます。
もし、持ち帰りたい場合はお店のスタッフに「Take out(テイクアウト)」と言いましょう。
尚、お腹が痛くなっても自己責任です。
3. メニューに書いてあるのに品切れ
フィリピンではメニューに書いてあるのに品切れであるケースが多いです。
私の家の近くにあるうどん屋ではメニューに「きつねうどん」があるにも関わらず、1年以上品切れ状態です。
フィリピンの文化・習慣:お金編
1. 貯金しないフィリピン人
フィリピン人は購買意欲が世界的にも高い国だそうです。そのため、お金があったら使ってしまう人が多いようです。
特に12月のクリスマスシーズンはキリスト教徒が多いフィリピンでは一番大事な時期で、この時期には多くのフィリピン人がたくさん食べ物を買ったり、プレゼントを買ったりしてお金を使います。
ただ、個人的にはフィリピン人の給料は安いので、貯金しないのではなく、貯金できないのではないかと思っています。
2. 給料は月に2回
日本では月に1回給料を貰いますが、フィリピンでは2回が普通です。
2回と言っても、1ヶ月分の給料を単に2回に分けただけで、給料が増える訳ではありません。
理由はおそらくですが、1度に全ての給料を支給すると全部使ってしまうフィリピン人が多く、生活できなくなるのを防ぐためだと思います。
3. 500ペソ札・1000ペソ札が使いにくい
フィリピンでは500ペソ札や1000ペソ札で払おうとすると拒否されることがあります。
特にトライシクルやジープニーといった公共の乗り物では使えないことが多いです。
買い物をする前やローカルの乗り物を利用する際は先に500ペソ札・1000ペソ札が使えることを確認してから利用した方が安全です。
4. 貸したお金は返ってこない
大きい金額のお金を貸す場合は要注意です。
よくお金を貸したのに、返ってこず連絡しようとしたら繋がらなかった、ブロックされていたというケースが多いようです。
友人間でもそういった事例があるそうなので、大きい額のお金を貸してと頼まれた場合は注意しましょう。
フィリピンの文化・習慣:コミュニケーション編
1. 挨拶はハグや頰にキス
フィリピン人は日本人よりも距離が違いので、仲の良い友人に会ったときや久々に会った友人はハグをして挨拶をすることが多いです。
また、中にはベソベソという習慣があり、ハグの際に頰にキスをしたり、頰を寄せ合ったりします。
男性同士ではベソベソの習慣がありませんが、異性同士、女性同士では一般的に行われています。
2. わらかないときは威圧的に「はぁ?」
これはフィリピンだけでなく、中国やマレーシアなど世界的に共通する習慣ですが、フィリピン人は相手の言っていることがわからないとき「はぁ? / あぁ?」と聞き返します。
日本では怒っているときやケンカを売るときにやる行為なので、初めて聞く人はびっくりするかもしれません。
フィリピンの文化・習慣:メディア編
1. 犯罪者側にインタビュー
日本では犯罪があると、被害者の方や被害者の知人についてインタビューすることがあると思いますが、フィリピンでは逆で、なぜか毎回、罪を犯した側に対してインタビューをします。
以下の動画は一例ですが、ジープニーで悪質な行為を行った男性に対してメディアがどうしてそんなことをしたのかインタビューしています。
Matandang lalaki, ginulpi dahil sa bintang na nambastos daw
Bugbog ang inabot ng isang matandang lalaking pinagbintangang nanghipo at nambastos daw sa kapwa-pasaherong babae.
GMA Newsさんの投稿 2019年10月20日日曜日
まとめ
今回は日本とは違うフィリピンの文化や習慣を紹介しました。
まとめると以下のようになります。
これからフィリピンへ旅行予定の方やフィリピンに住む予定の方は知っていて損はないので覚えておきましょう。
- トイレットペーパーは流せない
- シャワーは水シャワー
- 買い物は大量買いが基本
- 男性でも晴れの日に傘をさす
- 女性の髪がびちょびちょな時がある
- モールやバスの中が寒すぎる
- 信号が少ない
- 家にお客さんが訪問してきたら靴を脱がずに上がってもらう
- 食事後のトレイやゴミは片付けなくてOK
- 食べきれない場合、テイクアウトができる
- メニューに書いていても品切れの場合がある
- 貯金しないフィリピン人が多い
- 給料は月に2回ある
- 500ペソ札・1000ペソ札が使いにくい
- 挨拶はハグや頰にキスをする
- わからないときは「はぁ?」を使う