日本人の名前は、苗字(姓)と名前(名)で構成されていますが、フィリピン人の場合は、苗字と名前に加え、「ミドルネーム」が存在します。
では、日本であまり馴染みの無いこのミドルネームはどのように付けられるのでしょうか。
また、日本では結婚すると夫の苗字に統一するのが一般的ですが、フィリピンの場合はどうなのでしょうか。
今回はフィリピン人の名前について紹介します。
フィリピン人のミドルネームの決め方
日本人の名前は「姓・名」の順に表記するのが一般的ですが、フィリピンでは「名・ミドルネーム・姓」の順に表記します。
そして、フィリピン人のミドルネームですが、「母親の旧姓」つまり、母親が結婚する前の苗字が付けられることになります。
例えば、結婚前の夫婦が、
- 夫の名前:Mark Alvarado Cruz
- 妻の名前:Ruby Rosales Raymundo
であったとすると、子供のミドルネームは”Raymundo”が付けられることになります。
- 子供の名前の例:Mariel Raymundo Cruz
結婚すると苗字やミドルネームはどうなるの?
フィリピンでも日本と同様に結婚すると、夫の姓に統一するのが一般的ですが、ややこしいことにミドルネームも変わります。
具体的には女性は結婚後、旧姓がミドルネームに移動し、姓が夫の姓になります。
例えば、結婚前の夫婦が、
- 夫の名前:Mark Alvarado Cruz
- 妻の名前:Ruby Rosales Raymundo
であったとすると、結婚後、妻の名前は次のようになります。
- 結婚後の妻の名前:Ruby Raymundo Cruz
つまり、もともとあったミドルネーム(母親の旧姓)は無くなることになります。
一方、男性に関しては結婚後も変化はなく、一生同じ名前です。
フィリピンで多い名前
統計をとったわけでは無いので、実際はどうかわかりませんが、現地の人に聞いてみたところフィリピンでは次のような名前が多いようです。
男性に多い名前
・マイク(Mike)
・ジョン(John)
・マーク(Mark)
・ジェイソン(Jason)
・エリック(Erick)
女性に多い名前
・マリア(Maria)
・ジェニファー(Jennifer)
・ニキ(Nikki)
・アンナ(Anna)
・マリエル(Mariel)
上記の名前を見ると割と聞き慣れた名前が多いですね。実は最近のフィリピンでは比較的に欧米人と同じような名前が多いです。
フィリピン人らしい名前のみに絞ると以下の名前の人が多いです。
男性に多い名前
・ペドロ(Pedro)
・ホセ(Jose)
・マノロ(Manolo)
女性に多い名前
・イナ(Ina)
・ロサナ(Rosanna)
・カトリーナ(Katrina)
まとめ
- 女性は結婚後、姓がミドルネームに移動し、姓が夫の姓に変わる。
- 男性は結婚しても名前に変化は無い。
- 子供のミドルネームは母親の旧姓が使われる。姓は父親の姓が使われる。
まとめると上記のようになります。