日本では好きな女性や男性にアプローチするときに映画や食事に誘って、徐々に仲が深まったところで、告白というのがスタンダードな流れでしょうか。
最近ではSNSの普及によりチャットやビデオ電話を通して告白する人も増えてきているそうですが、それでも直接、面と向かって告白するのが一般的でしょう。
では、フィリピンの場合はどうでしょうか?
実はフィリピンでは「リーガウ」という伝統の習慣があります。
今回はフィリピンの恋愛スタイル「リーガウ」について見ていきましょう。
リーガウ(Ligaw)とは?
リーガウ(Ligaw)とは簡単に言えば、正式に付き合う前のお試し期間のことを指します。
「いきなり付き合うと、思っていた人と違った」ということもありますよね。そこで、フィリピン人女性は「リーガウ」を利用して、男性がいかに私を大切にしてくれるのか、彼氏として付き合って本当に大丈夫なのかを見極めます。
ちなみに、男性がリーガウをする際は、女性に「リーガウをしてもいいですか」と申し込みます。
リーガウの期間は?
これは女性により異なります。数週間で終わる人もいれば、数ヶ月、中には数年かかる人もいます。
しかも2、3年のリーガウの末、振られてしまうという人も中にはいます。
ちなみに、女性は複数の男性からリーガウを受けることができますし、男性も複数の女性にリーガウを申し込むことも可能です。
しかし、男性が複数の女性にリーガウを申し込むのはあまり印象がよくないですし、他の女性にバレると一発でアウトです。
リーガウ期間中はどんなことをするの?
リーガウ中、男性は気になる女性にとことんアプローチする必要があります。
具体例を挙げると以下のようなことです。
- 女性のカバンを持ってあげる。
- 女性の送り迎えをしてあげる。
- レストランでご馳走する。
- ちょっとしたプレゼントをあげる。
- 女性の家族にもプレゼントをあげる。
上記を見るとわかる通り、フィリピンの男性はけっこう大変です。
しかし本気の女性をゲットするためにはこれくらいのことは当然しなければならないのです。
また、リーガウ期間中はキスはもちろん、手をつなぐのもダメという女性もいるそうです。
全てのフィリピン人男性がリーガウをするの?
全ての男性がリーガウをするのかというと、そうではありません。最近は時代の変化とともに、男女の恋愛の仕方も変わってきています。
中にはリーガウをせずに付き合う男女もたくさんいますし、SNSで出会ってチャットやビデオ電話を通して、カップルになる人たちも少なくありません。
また、外国人カップルの場合はリーガウが無いことも多く、私もそうでした。(まぁ、リーガウという習慣なんて知りませんでしたからね。)
リーガウ中に行われる「ハラナ」
ハラナ(Harana)とはリーガウ中にリーガウ中に女性に向けてラブソングを行う行為です。
男性が女性の家の前でギターを弾きながら、オリジナルのラブソングを歌ったり、アーティストの曲をコピーします。
しかし、この習慣は現在はほとんど残っておらず、地方に行くと一部で見られる可能性があるかもしれないとのことです。
ちなみに、ギターが弾けない人は誰か友達にお願いすることが多いそうです。
リーガウに関するまとめ
- リーガウはお試し恋愛期間
- リーガウの期間は女性による
- リーガウ期間中、男性は女性に積極的にアプローチする必要がある
- 最近ではリーガウをせずに付き合うカップルも多い
- リーガウ中にラブソングを贈る行為を「ハラナ」というが、この習慣はほとんど残っていない
今回はフィリピン人の恋愛スタイル「リーガウ」を紹介しました。
日本人がフィリピン女性にアプローチする場合は、あまり無いかもしれませんが、私の知り合いの中にはリーガウをしたという男性もいるので、知識として知っておくと良いと思いまうす。