今回はこんな疑問に答える内容です。
この記事を書いている私はフィリピンのローカルの会社で2年以上働いていましたので、その経験を元に退職の流れやルールについて解説していきます。
尚、対象は「フィリピンの現地の会社に勤めている方」です。
日本の会社ですと、日本のルールにしたがって手続きが行われる可能性があります。
退職の通知はいつまでに? 必要な書類は?
フィリピンでは基本的に退職したい1ヶ月前に退職する旨を連絡すればOKです。
連絡先ですが、人事部の会社もあれば、上司、社長の場合もあります。
これは会社の大きさによっても異なって来ると思うので、同僚や先輩に聞いたり、近々辞める予定の人がいれば、その人に聞くといいでしょう。
そして、必要書類ですが、「退職届け(resignation letter)」が基本的には必要です。
退職したい旨を伝える際に、退職届も一緒に提出します。
退職届の内容は、「〜なので、退職します。」みたいな感じで、理由を添えて書くと良いです。
退職届には必ず署名をして、それを封筒に入れて提出します。
面倒な手続きはあるの?
私が日本の会社で勤めていた時は、辞める際に3回以上面談をしたり、色んな書類にサインをしたりしましたが、フィリピンの場合は1度面談があるかないか程度です。
私は最後の給料の支給日に人事部の人と退職手続き面談を1度して、すんなり手続きが終わりました。
退職金は?最後の給料はいつ?
フィリピンでは、退職金はありません。
ですが、最後の月の給料に加えて、ボーナスの一部が支給されます。
ボーナスというのは「13month pay」と呼ばれるもので、1年(12ヶ月)の給料にプラスアルファとして1ヶ月分給料が追加されるためこう呼ばれています。
そして、年末に支給される予定の13month payの額を12(1年)で割って、その年に働いた年月を掛けたものが、最後の給料にプラスして支給されます。
わかりやすいように例を挙げると次のようになります。
(例)
・毎月の給料:12万ペソ
・6月末で退職
上記の条件の場合、最後の給料は次のようになる。
①通常の給料:12万ペソ
②ボーナスの一部:6万ペソ(12万ペソ ÷ 12 × 6ヶ月)
ですが、中にはフィリピンの法律を知らないだろうと考え、13month payの一部を払わない会社もあるので、その際は必ず払ってもらうように言いましょう。
これはフィリピンの法律上で決められていることなので、会社は払う義務があります。
尚、最後の給料を払ってもらうタイミングですが、これは会社により異なるかもしれません。
私は、退職後の1ヶ月後ぐらい待ちました。
就労ビザから観光ビザのダウングレードは?
会社を辞めた後に、しばらくフィリピンて継続して滞在予定の場合は就労ビザ(9g)を観光ビザにダウングレードする必要があります。
うっかり忘れていて、就労ビザの期限が切れた場合、通常のダウングレードにかかる金額よりも高いお金を請求されますので、注意してください。
尚、ダウングレードの手続きについては以下の記事で紹介しています。
また、退職後に日本へ帰国予定の方は、ダウングレードせずにそのまま就労ビザの状態で日本へ帰国することが可能です。
そして、就労ビザの期限が切れると、自動的に観光ビザにダウングレードされます。
しかし、フィリピンのイミグレーションのシステムは変わりやすいので、帰国前に問い合わせしておいたほうが無難です。
送別会はあるの?
これは会社や、勤め先の人との人間関係によると思います。
フィリピンでは、日本の会社ほど「歓迎会」や「送別会」が多くないので、やらない場合も多いと思います。
私は会社の同僚とちょっとご飯を食べにいったぐらいです。
あとは、社内でみんなで、ちょっとしたお菓子やピザを食べたりとか。
最後に
今回はフィリピンのローカルの会社を退職する際の手続きやルールについて紹介しました。
これからフィリピンで勤務予定の方や今現在フィリピンの会社で働かれていて、近々退職を検討されていらっしゃる方は、参考にしてみてください。