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【フィリピン】就労ビザ(9G)から観光ビザ(9A)にダウングレードする方法

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フィリピンで働く場合、就労ビザ(9G)が必要ですが、会社を辞めた場合は就労ビザを観光ビザ(9A)にダウングレードが必要な場合があります。

基本的には会社の人事が中心に動いて、イミグレーションでダウングレードすることになると思いますが、現地採用の場合は自分で行かなければならないという場合もあります。

そこで、このページでは就労ビザを観光ビザにダウングレードする手順を紹介します。

どんな場合にダウングレードが必要なのか?

会社を辞めた後もフィリピンに滞在し続ける予定の方はダウングレードが必要で、実はそうでない方は就労ビザが切れる前に日本へ帰国すれば、自動的に観光ビザに切り替わります。

これは2019年5月にイミグレーションに電話をして確認した情報ですので間違いはないと思います。

ただし、イミグレーションのシステムは変わりやすいので、最新情報は必ず電話するなり、メールするなりして確認するようにしましょう。

ちなみに基本的に電話は繋がりにくいので、メールか直接イミグレーションに行くのがおすすめです。



ダウングレードの手順

ダウングレードの手順は公式サイトにも記載されていますが、サイトが最新にアップデートされていないため、結構デタラメです。

ですので、実際にイミグレーションへ行って確認した方がいいでしょう。

一応、私が2019年6月上旬にダウングレードの手続きをした時の流れは以下でした。

  1. 就労ビザから観光ビザへのダウングレード
  2. ACR I – Cardのキャンセル

ちなみに公式サイトに書かれた情報では「ACRカードのキャンセル」→「ダウングレード」という流れだったので、公式サイトの情報が当てにならないということがわかります。

ダウングレードの申請場所はマニラですと、イントラムロスの近くにある本部のイミグレーションでしかできませんので注意しましょう。

イミグレーションは7時から空いているので、早めに行くと空いているかもしれません。

1. 就労ビザから観光ビザへのダウングレード

※イミグレーション内の写真撮影は禁止なので、文字だけでに説明になります。

まず、ダウングレードに必要な書類ですが、以下です。

必要書類
  1. キャンセル理由を書いたレター 2部
  2. ACR I-Card
  3. ACR I-Cardのコピー 1部(表と裏)
  4. パスポートのコピー 1部(就労ビザのスタンプページと顔写真があるページ)
  5. パスポート
  6. ORDERのコピー 1部(就労ビザ申請時の書類のコピー)
  7. 従業員証明書(勤めていた会社の社員であることを証明するレター)
キャンセル理由のレターのサンプル

(日付)

To: The Commissioner of
The Bureau of Immigration
Philippines

To (Commissionerの名前)

Good Day! I would like to request to downgrade my current Pre-Arranged Employment Visa under Section 9(g) to a Tourist Visa. I am very grateful to have been granted a 9(g) Visa to work under the company (会社名) but now, I have resigned from the said company.

Thank you very much and have a nice day.

Sincerely,

(自分の名前の署名)
Taro Osaka

上記を「8½ x 13」サイズのファイルに挟んで、持っていきます。

8½ x 13」サイズのファイルに挟んでいない場合は、イミグレーションで書類を受け取ってもらえないので、注意しましょう。

必要書類の用意ができたら、イミグレーションへ行って手続きをします。

ダウングレード手続き
  • STEP01
    Window22で必要書類を提出
    Window22で持ってきた書類を提出します。Window22は中に入ってすぐ右手にあります。
  • STEP02
    1時間程度待つ
    受付が終わると、係の人に「1時間後に来てください」と言われるので、1時間待ちます。私は近くのジョリビーで朝食を食べながら時間を潰しました。
  • STEP03
    Window22で書類を受け取り、Window14へ
    1時間後、Window22で書類を受け取り、Windos14でお金を払うように言われますので、Windos14へ移動しダウングレードに必要なお金を払います。値段は3,520ペソでした。
  • STEP04
    Window21で書類とレシートを提出
    支払いが終わると、Window21へ移動し、書類とレシートを提出します。するとレシートに受理スタンプを押されて「1週間後に来てください」と言われるので、1週間後、再度イミグレーションへ向かいます。

以上で1回目の手続きは完了です。

承認されるまでには2〜3週間程度かかります。

余談

私は1週間後に確認の電話を入れたら「もう承認されたよ〜」と言われたので、言ってみるとまだ未承認で時間と交通費を無駄にした嫌な思い出があります。

フィリピンではけっこう適当に受け応えする人が多いので、注意したほうがいいです。

2〜3週間後、ダウングレードの書類の承認が下りたら、再度イミグレーションに行きます。

申請書類が問題なく承認されたら、イミグレーション本部の階段を上がって、3階306番の窓口でパスポートにダウングレードのスタンプを押してもらいます。



2. ACRカードのキャンセル手続き

3階306番窓口でダウングレードのスタンプを押してもらったら、その足で1階へ移動しACRカードのキャンセル手続きを行います。

ダウングレードの承認スタンプ

必要な書類は以下です。

必要書類
  1. キャンセル理由を書いたレター 2部
  2. ACR I-Card
  3. ACR I-Cardのコピー 1部(表と裏)
  4. パスポートのコピー 1部(就労ビザのスタンプページと顔写真があるページ)
  5. パスポート
  6. 従業員証明書(勤めていた会社の社員であることを証明するレター)
キャンセル理由のレターのサンプル

(日付)

To: The Commissioner of
The Bureau of Immigration
Philippines

To (Commissionerの名前)

Good Day! I would like to request to request for the cancellation of my ACR I-Card. I am very grateful to have been granted a Pre-Arranged Employment Visa under Section 9(g) to work under the company (会社名) but now, I have resigned from the said company.

Thank you very much and have a nice day.

Sincerely,

(自分の名前の署名)
Taro Osaka

ほとんどダウングレードで必要な書類と同じです。

ACRカードのキャンセル手続き
  • STEP01
    Window10(ECC Application)で必要書類を提出
    イミグレーション入って左にWindow10があるので、こちらでACRカードのキャンセル手続きをしたい旨を伝え、必要書類を提出します。

  • STEP02
    Window13〜14でACRカードキャンセル費用を払う
    手続きが終わると、Window13〜14でお金を払うよう言われるので、移動しお金を払います。尚、私はキャンセルには値段は2,630ペソ掛かりました。
  • STEP03
    レシートWindow10に提出
    精算が終わったら、レシートを受け取り、Window10の窓口で提出します。すると、「1週間後に来てねと言われてるので、1週間後に再度、イミグレーションを訪問します。

1週間後に、再訪問しWindow10に行くと、ACRカードがキャンセルされたことを証明する書類を貰います。

これで、ダウングレードの手続きは完了です。

尚、ダウングレード後の観光ビザの有効期間ですが、会社を退職してから2ヶ月です。

てっきり、ダウングレードのスタンプを押されてから2ヶ月と思っていたので、かなりびっくりしました。

なので、ダウングレードに時間がかかってしまった場合は早急に観光ビザの延長申請をする必要があります。

3. 観光ビザの延長申請(必要な場合)

ACRカードのキャンセル手続きと同じ日に、観光ビザの延長申請も可能です。

必要な場合はやっておくといいでしょう。

必要書類
  1. 観光ビザ申請書類
  2. ダウングレードの承認資料(ダウングレードのスタンプを押されるときに貰います。)
  3. パスポート

ダウングレードの承認資料はACRキャンセル手続き時に回収されますので、ACRキャンセルの手続きをする前にコピーをとっておきましょう。

観光ビザ更新手続き
  • STEP01
    受付で観光ビザ申請書類と受付番号をもらう
    イミグレーションに入って、真ん中(階段横)に受付があるので、観光ビザを延長したい旨を伝えると申請書類を渡されるので、申請書類に氏名や住所などを記入します。記入が終わると受付番号を渡されるので、Window32〜35(Visa extension assesment)へ移動します。
  • STEP02
    Window32〜35(Visa extension assesment)で必要書類を提出する
    受付番号が電光掲示板に表示されたら、窓口に必要書類を提出します。
  • STEP03
    Window26、27でお金を払う
    書類を提出したら、Window26、27でお金を払います。私は2ヶ月延長して、8,246ペソ掛かりました。(高い・・・)

    観光ビザ延長の費用

  • STEP04
    1時間ほど待って、パスポートを受け取る
    お金を払うと「1時間ほど待ってね〜」と言われるので、1時間後、Window30でパスポートを受け取ります。

    観光ビザの延長

まとめ

  • イミグレーションに行った回数:4回(1回はスタッフに騙され無駄足)
  • 掛かった日数:1ヶ月ほど
  • 掛かった費用:6,150ペソ(観光ビザの延長含めると、14,396ペソ)

以上、就労ビザから観光ビザへダウングレードするまでの手続きでした。

お金も手間もかかるので、ダウングレードが必要な方は、できるだけ余裕を持って行動することをお勧めします。

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