このページではフィリピンのお金について紹介します。
目次
フィリピンの通貨単位は「ペソ」
フィリピンの通貨の単位はペソで、よくお店では「₱」や「PHP」と表記されています。
「ペソ」はフィリピンがスペインの植民地であった時代に作られた通貨で、メキシコやチリなどスペインの植民地であった国でも、実はペソという単位が使われています。
紙幣と硬貨があり、紙幣は「1000ペソ」、「500ペソ」、「200ペソ」、「100ペソ」、「50ペソ」、「20ペソ」の6種類あり、硬貨は「10ペソ」、「5ペソ」、「1ペソ」、1ペソより小さい「25センタボ」、「10センタボ」、「5センタボ」の6種類あります。
レートは経済状況により異なりますが、1ペソ、だいたい2円〜2.5円です。
フィリピンの紙幣
1. 1000ペソ
表のデザイン
1,000ペソは青色のお札で、表には3名の人物が描かれており、いずれの人物も日本軍がフィリピンに侵攻してきた時に活躍された人物です。
位置 | 名前 |
左上の人物 | ホセ・アバッド・サントス |
右下の人物 | ビセンチ・リム |
一番下の人物 | ホセフア・リアーネス・エスコダ |
裏のデザイン
裏には2014年に世界遺産に登録されたトゥバタハ岩礁自然公園とサンゴ礁、南洋真珠が描かれています。
2. 500ペソ
表のデザイン
500ペソは黄色のお札で、マニラの国際空港名にもなった「ニノイ・アキノ」とその妻「コラソン・アキノ」が描かれています。
位置 | 名前 |
左の人物 | コラソン・アキノ |
右の人物 | ニノイ・アキノ |
裏のデザイン
裏には世界遺産のパラワン島にある世界遺産のプエルト・プリンセサ地底河川国立公園と絶滅危惧種に指定されているコオオハナインコモドキが描かれています。
3. 200ペソ
表のデザイン
200ペソは緑色のお札で、他のお札より見る機会は少ないです。日本でいう2000円札みたいな感じです。
表には1961年から1965年まで大統領を務めた第9第大統領ディオスダド・マカパガルが描かれています。
裏のデザイン
200ペソの裏側には、フィリピンの観光名所の1つ「ボホール島」のチョコレートヒルズと、ボホール島で見ることができる世界最小のメガネザル「ターシャ」が描かれています。
4. 100ペソ
表のデザイン
100ペソは紫色のお札で、表面にはフィリピンの第5代大統領を務めたマニュエル・ロハスが描かれています。
裏のデザイン
100ペソの裏には、フィリピンでもっとも有名な山「マヨン山」が描かれています。この山は形が左右対称の山で、フィリピンで美しい山として有名です。
山の中央にはジンベエザメが描かれています。
5. 50ペソ
表のデザイン
50ペソは赤色のお札で、表面にはフィリピン第4代大統領セルヒオ・オスメニャが描かれています。
裏のデザイン
裏面にはタガイタイという町にある湖、タール湖とジャイアント・トレバリーという大きな魚が描かれています。
6. 20ペソ
表のデザイン
20ペソはオレンジ色のお札で、表面には第2代大統領のマニュエル・ケソンが描かれています。
裏のデザイン
20ペソ紙幣の裏には世界遺産に登録されたバナウェの棚田と猫の一種ジャコウネコが描かれています。
実はこの猫の糞から集めたコーヒー豆は、かなりの高級品で日本ですと1杯数千円〜1万円近くします。
フィリピンですと、安く購入できるのでお土産としても人気があります。
お金に関する注意点
1. 小さい額のお札を持ち歩くこう
フィリピンでは大きいお札、500ペソや1,000ペソが使えないことがあります。
特に公共の乗り物「ジープニー 」や「トライシクル」では大きい額のお札での支払いは拒否されます。
また、デパートやコンビニでも、時々「小さいお札ありませんか?」と聞かれることがあり、無いというと、店員が他の店舗に両替に行ったり、支払いを拒否されることも稀にあります。
ですので、できるだけ100ペソ以下のお札を用意しておいた方がいいです。
2. 大金を持ち歩くのは避けよう
フィリピンは日本ほど治安が良いとは言えません。
時には現地の人であっても強盗に遭うこともあります。
万一、そのような被害にあってもできるだけ被害を最小限に抑えられるように必要最低限のお金だけ持ち歩く方がいいです。
また、クレジットカードもできれば持ち歩かないほうがいいでしょう。